宿題を寝ないでこなし、新学期を向かえた。 伸也さんの車で登校したから、ギリギリまで休めたけど、さすがに眠い。 「亜美ぃ〜遅い!」 教室に入ると、ハイテンションのカズが抱きついてくる。 「宿題やってて眠たい」 「宿題……」 私の言葉にカズの顔色が変わる。 「忘れてた?」 泣きそうな顔で頷くカズ。 「写す?」 「今からじゃ、間に合わないよ」 「確かに。結構な量だったしね」 「ねぇ、祐君はやってきた?」 カズが突然、祐に話しかけた。