窓からは心地よい風が入り、白いカーテンがヒラヒラと揺れている。 ベッドに腰掛けながら、窓の外を見つめている女の人。 「……ママ」 かなり痩せたママの背中に呼び掛けた。 ゆっくりと振り向いたママは私の顔を睨み付ける。 「……ママ?」 力のない目で私を睨み付けるママは、擦れた声を出す。 「よく来れたわね?」 「えっ?」