アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



「そんな声出されても、引く気ないっすよ」



「亜美の左手知ってるか?」



「知ってますよ。そんなこと!」



「お前のせいだぞ」



「はっ?」



「伸也さん!やめて!」



私は祐をこれ以上傷つけたくない。



「亜美、言わなきゃわからねぇ」



伸也さんに手を握られて、何も言えなくなる。



「俺のせいって当てつけもいいとこっすよ。あんたのせいでしょーが」



「亜美はお前に切るなと言われて我慢したことによって、歯止めがきかなくなったんだ。お前を悲しませたくなくて、必死に我慢した結果がこれだ。こんなに酷く切ってるのは始めて見た」



伸也さんの言葉に祐は私を降ろした。



床を見つめたまま何も言えない祐。



「祐、話を聞いて」



「あぁ」



やっといつもの祐に戻り、私達はソファーに腰掛けた。