「祐、待って。話があるの」
「俺んチで聞く」
そう言うと祐は、私を引きずるように玄関へと向かった。
「祐!ここで聞いて!」
私の叫び声に祐は足をピタリと止める。
「いいから来いっ!」
祐に始めて怒鳴られた。
「いや!私は祐の家には行かない!」
今日、話さなければいけない。
その想いから、私の口調も荒々しくなる。
「我がまま言ってんな!」
祐が私の体を抱きかかえた。
抵抗はしたけど、男の人の力にはかなわない。
「降ろせ」
あの時のことを思い出し、少し体が震えてきたその時、伸也さんの低い声と共に優しい手が私の体に触れた。
「伸也さんには関係ねーだろ」
「亜美が怖がってる。降ろせ」
「あんたは亜美を散々傷つけて、そんなこと俺に指図できる立場じゃねぇだろうが!」
「黙って聞いていれば、調子にのるなよ」
身震いするくらい、ドスの聞いた声。


