「確かに俺は亜美を傷つけてばかりだ。でも、亜美がいないとダメなのは俺も同じだ」
「伸也さん……」
「もう一度、チャンスをくれないか?俺のこと信じてくれ」
「うん。私、もう何があっても側にいる。疑ったりしない。不安になったりしない。だから、側にいさせて」
伸也さんに思い切り抱きしめられた。
息ができないほど思い切り……
それでも私は嬉しくて、涙が止まらない。
もっと、もっと抱きしめて欲しい。
私の体が壊れてしまってもいいから、伸也さんに抱きしめて欲しかった。
「祐に話さなきゃな」
伸也さんは私の体を離し、携帯を手に取った。
名残惜しかったけど、祐のことは私が話さなきゃいけない。
祐の優しさに甘えた私が悪いんだから。
私がもう少し強さを持っていたなら、祐を傷つけなくても良かった。


