「私、伸也さんが好き。伸也さんを信じられなかった私が、こんなこと言っちゃいけないってわかってる。けど、私……伸也さんがいないと生きて行けない」
伸也さんは、ゆっくりとタバコに火をつけて私のほうを見た。
私は伸也さんの目を見ることは出来ないけど、話を続けた。
「でも、もう伸也さんの側にはいれないって思った。だから、一人で頑張ろうとした。そんな時に、祐が支えてくれるって言ってくれたの。でも、祐に恋愛感情はない。それでもいいって言ってくれたけど、私の心には、いつも伸也さんがいた」
「腕はそれが原因か?」
伸也さんは怒ったような顔をして、私の左腕を指差した。
「これは……切ったら、祐が悲しむから、切らないようにした。でも、出来なかった。余計に悪化した。祐は……私に優しくしてくれて、悲しませちゃダメだって思ってた。でもね、今日それが違うってわかったの」
「何がだ?」
「祐は優しい。私を受け入れてくれるって言った。でも、祐には私を理解できない」
ここまで、一気に話した私は段々と息が苦しくなってきた。


