「亜美」 私の名前を呼ぶ伸也さんの声。 「伸也さん」 私の体は大好きな伸也さんの温もりに包まれた。 「何してんだよ」 「……」 「行くぞ」 私は伸也さんにかかえられながら、マンションへと向かった。 向かったといっても、目の前が伸也さんのマンションだった。 無意識に伸也さんへと向かって歩いていたんだ。 「入れ」 少し怒っている伸也さんの声。 それでもいいんだ。 伸也さんの声なら、どんな声でも聞いていたい。