アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



意識が朦朧としてきた。



でも、心のモヤモヤを消したくて街へと出た。



もう、辺りは薄暗く、ネオンが街を照らし始めている。



人の流れについていけずに、私はフラフラと人ごみにぶつかりながら前へと進んだ。



行き先はないけれど、前へ進むしかない。



さっきから携帯は鳴りっぱなし。



左手は熱を持ってジンジンしている。



私はどこへ行くのかな?



私の行き場はもうないんだ。



きっと、歩き続けたって、どこにもたどり着けない。



ネオンが眩しすぎて、涙が止まらない。



伸也さん……



私、昔に戻りたい。



伸也さんの隣にいれたあの頃に。