私は受付で薬をもらい、病院を出た。 出ると、すぐに白のセダンが停まっている。 車に乗り込むと、タバコをくわえた伸也さんが私の顔を覗き込む。 「すべてを話す」 「うん」 「どこで話す?」 「どこでもいい」 「じゃあ、俺の部屋だ」 そう言うと、アクセルを踏み込み発車した。