シャワーを浴びたい。 マンションの階段を駆け上がり、家に入るなりお風呂場へ行った。 シャワーが傷に染みるけど、力いっぱい体をこする。 何度も何度もこすった。 あいつらに触られた部分を何度も何度も…… 気がつくと、こすりすぎで体からは血が出ていた。 流れる血を見ながらため息を吐いて、シャワーを止める。 傷が見えないように長袖のトレーナーを選び、ジャージをはいた。 ボロボロになった制服ははビニール袋に入れて机の中へ突っ込んだ。