アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



「だから別れるなんて……」



「でも、側にいれなかった。真実がわからないまま側にいることなんて出来なかったんだ」



「亜美」



私は涙を堪えるように、歯を食いしばって話を続けた。



「祐のことは……強引さに負けた感じ。祐の思いを聞いて拒むことが出来なくなった。でも、そんなんでいいのかな?って」



「カズもこたぁに祐君のこと反対したの。そしたら怒られた」



「なんて?」



「祐があーいう風に言ってるんだから亜美は甘えていいって。亜美は誰かが側にいたほうがいいって。カズより亜美はずっと寂しがりやだって」



カズはテーブルにポタポタと涙を落としながら、私の手を握り締める。



「カズ、ありがとう。何か嬉しい」



「寂しいならカズが側にいるよ。だから、祐君のことも伸也さんのことも無理しないで」



「うん」