アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



「祐に恋愛感情はないと思う。でも、祐といると安心する。だから、断りきれなかった」



「カズは……誰かに甘えてもいいと思う。付き合ってから好きになることもあるだろうし」



カズの表情は暗い。



それに台詞のように喋る言葉。



「カズの本音が聞きたい」



「でも」



「カズ、お願い」



カズは泣きそうな顔をしながら私の目を見つめた。



「カズは伸也さんと別れたこと事態納得がいってない」



「うん」



「好きなのに別れるなんてわからない。カズなら好きな人に振り向いてもらえなくても、苦しくても側にいる」



「私もそう思ってた」



「ならどうして?」



「欲張りになったのかな?伸也さんの側にいると次は彼女になりたい。次は私だけを見て欲しい。だんだんとそう思うようになって……最初の頃の気持ちには、もう戻れなくなってた」