「カズ、どこ行くの?」 「亜美、遅いよ」 「ごめん。ごめん」 「街に出よう」 「う、うん」 伸也さんに会う可能性がある場所は気が進まない。 「大丈夫。昼間は伸也さんの行動時間じゃないから」 「そうだよね」 気は乗らないけど、カズと地下鉄に乗って街へと出た。 そして、ファーストフードに入る。 窓に向かって座るカウンターの席を選び、注文したサラダを口にする。 「話してよ」 「うん。祐に告白された」 「そうか……」 いつもなら、こういう話に飛びついてくるはずのカズの反応が薄い。