アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



教室に戻り、HRがすんだら今日は解散。



クラスの子達は帰る支度をして、教室を出て行く。



隣の祐はずっと寝たまま。



私もプリントを鞄に入れて、帰る準備をしていると


「亜美、帰るぞ」


とタバコを咥えたこたぁが肩を組んできた。



「うん」



そう返事をすると、ムクッと祐が起きた。



「お前、亜美の隣なんだ」



「おう。お前は?」



「隣」



祐とこたぁは普通に話をし始める。



「こたぁ、知り合い?」



「中学の連れ」



「えっ?でも、カズ知らないみたいだったよ」



「アイツは人の顔覚えないからな。亜美は?」



「小学校の知り合い」