放送がかかり、体育館に移動するときにカズに祐のことをしつこく聞かれた。
「超イケメンじゃん!」とはしゃぐカズ。
確かに綺麗な顔だし、今も女達に囲まれている。
でも、私はかっこいいとは思わなかった。
昔から知っているせいなのだろうか?
よくわからないけど、このときは恋愛対象として祐を見ることなどありえないことだと思っていた。
体育館に整列して、校長だのPTAだのといったお偉い人たちの長話を聞いていると眠たくなる。
すると「寝るなよ」と猛からメールが来た。
猛にピースサインをして私は携帯をポケットにしまった。
「猛なんだって?」
カズが小さな声で話しかけてくる。
「寝るなよだって」
「言った本人寝てるよ」
「ホントだ」
カズは猛の携帯に電話をかける。
すると猛はビクッとして慌てて携帯をとりだして、私たちを睨みつけた。
そんなことをして遊んでいたから、あっという間に入学式は終了した。


