アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



カズと手を繋いで教室へと向かった。



こたぁと猛は隣のクラスだから、教室の前で別れる。



「なんか、ドキドキするね」



「私はカズがいるから平気」



座席表を見て席に着いた。



隣の席の男は……伸也さんと同じシルバー色の髪。



その色を見た途端、胸が締め付けられる。



この男は伸也さんじゃないってわかっているけど、目が離せない。



「ジロジロ見てんじゃねーよ」



机の上に頭を乗っけて寝ていたはずの男が顔を上げた。



「亜美?」



私の顔を見た瞬間、男は私の名前を呼んだ。



「えっ?」



「新垣 亜美だよな?」



「そうだけど、誰?」



「誰って、覚えてねぇのかよ」



「わかんない」