アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



校門の近くにバイクを止めて、猛と歩いていると派手な子達が次々に校舎の中へと入って行く。



学生鞄を持っている手が少し汗ばんでくる。



「亜美ぃぃぃ〜」



玄関で大きく手を振っているカズの声が聞こえた。



「アイツは恥ずかしくねぇのかよ」



「それが、カズのいいとこじゃん」



「隣にいる、こたぁのほうが恥ずかしそうだな」



そう2人で笑いながら、カズ達のほうへ向かって歩く。



「亜美とカズは同じクラスだったよ。やったね!」



私の腕を掴みながら、そう飛び跳ねるカズ。



「俺は?」



「猛なんて知らないよ〜」



「冷てぇな」



「お前は俺と同じだ」



「そうか。てか、お前堂々とタバコ吸うなよ!」



こたぁは玄関で何のためらいもなくタバコに火をつけた。



周りを見ると、こたぁのほかにもタバコを吸っている生徒はいるし、別に大したことじゃないのかもしれない。



中学もそんな感じだったし。