カズはこたぁのバイクで学校に行くらしく、その話をしていると、猛は私を迎に来てくれることになった。
方向が近いからってカズは言ってたけど、心配してくれているのが伝わる。
「亜美ぃ〜行くぞぉ〜!」
窓の外から猛が呼んでいる声が聞こえる。
新しいブレザーの制服に身を包み、鞄を持って家を出た。
「オッス!」
「おはよっ」
「これ亜美専用な」
そう言って手渡されたのは、ピンクの可愛いヘルメット。
メットの横には“AMI”と名前が入っている。
「ありがとう」
「おう」
「何?」
猛が私の顔をまじまじと見つめている。
「いやっ、化粧したら変わるなって思って」
「どういう意味?」
「可愛いってことだ」
猛は照れながらそう言うとバイクに跨った。


