アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



すると、そこには数人の人がいた。



建物の中も薄暗くて、そこにいる人達の顔さえ見えない。



「誰だ?」



男の声がする。



「あら、見たことある顔ね」



そう言いながら近づいてきた女の人は、レイカさんだった。



少し服が乱れている。



「レイカ誰だよ?」



「手のかかる餓鬼よ」



また別の男がレイカさんに話しかける。



「まだ、伸也達の周りをウロウロしてるの?死んだって聞いたけど、生きてたんだ」



バカにするような笑いをするレイカさんにムカついて、私は足元を見ていた視線を上げた。



「何よその目?口が利けない子なのかしら?」



「可愛い顔してるじゃん。この子も一緒に混ぜようぜ」



「こんな子と嫌よ。それより、この子に話があるから、あんた達出て行って」



「まだ途中だろ?」



「話が終わったらでいいでしょ。店の中に戻りなさいよ」



レイカさんが、男達を睨みつける。



「早くしろよ」



男達は奥にあるドアの中へと入って行った。