アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



「到着!」



「あっ、亜美。遅いよぉ〜」



「そりゃ、バイクに比べたらな。こっちは車なもんで」



カズの言葉に遼ちんが答える。



「遼ちんが運転なら仕方ないか」



「カズ、それはどういう意味だい?」



遼ちんはカズの肩に手を回した。



「遼さんすいません。コイツもう酔ってるんすよ」



こたぁがカズのために頭を下げる。



何だか嬉しい。



カズの為に、こたぁが何かをするなんて、カズは嬉しいだろうな。



「今日の主役は君たちだからね。大目に見てやるか」



遼ちんはそう言うと人混みの中に消えて行った。



「亜美、何か飲むか?」



「まだいい。それより、今日貸切じゃないの?」



「そうだけど?」



「すごい人じゃない?」