「ここで大人しくしてろよ」
「はーい」
私はテレビをつけて、ソファに横になった。
すると、すぐにドアが叩かれ、それと同時に外から声がした。
「シン、いるかぁ?」
「今、行く」
外の人に返事をするとドアが開いた。
私はソファから起き上がり、入ってきた人に視線を向ける。
「遼ちん」
「えっ?シン?ん?」
「なんだよ」
「この子は?俺の名前知ってるってことは、会ったことある?こんな可愛い子忘れないんだけどなぁ」
そう言いながら、私の隣に座り、私の肩に手を置いた。
「手、離せ。俺の女だ。亜美。この間、会っただろ?」
遼ちんは、さっと手を引っ込め、私の顔を何度も見る。
「ありゃりゃ〜ずいぶん変わったね。こんな可愛い子だったとは。さすがシンだな」
「そんなに違う?」
自分ではあまり変わった意識はないから、伸也さんにそう尋ねた。
「小奇麗になっただけで、何も変わんねーよ」
「前が汚かったって言いたいの?」
「汚い格好してただろうが」
私達の言い合いに、遼ちんはゲラゲラ笑っている。
「思い出した。思い出した。シンに辛口叩く子ね」
「余計なこと言ってないで行くぞ。亜美、大人しくしてろよ」
「イーだっ」


