アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女



朝起きて、すぐにお婆さんの家へと送ってもらった。



お婆さんの家は一軒家。



それほど大きくはないけど、一人で住むには大きすぎる家。



少し緊張して、インターフォンを鳴らす。



「本当に来てくれたのね」



お婆さんが割烹着姿にサンダルで出迎えてくれた。



「帰り連絡しろよ」



伸也さんはお婆さんに頭を下げて、来た道を戻っていった。



「中へどうぞ」



「お邪魔します」



玄関に入ると大きな廊下がある。



お婆さんは、そこを歩いて右手にある襖を開けた。



「ずっといなかったから、少し汚れてるわね」



そう言って部屋の中に招いてくれた。



リビングには大きな窓があって、そこから庭に出て行けるようになっていた。



窓とは反対側にはキッチンがある。



リビングとキッチンの境目くらいにある、襖は少し開いている。



奥には畳が見えた。