この中学校では、規則を守っている子なんて少ない。
だから私も少しスカートを短くして登校。
「おはよう」
「おはよう。亜美スカート短くした?」
「うん。少しだけね」
「カナも明日からしてこよっと」
そんな会話をしながら、まだ慣れない学校に目一杯背伸びをして登校する。
相変わらず玄関には怖い人たちの姿。
不良なのに早起きだな……と思い、一瞬集団に目を向けるけど、やはり怖くて視線を逸らし、教室へ向かう。
まだ友達が一人もいないから、教室に入るのは少し憂鬱。
昨日はドアを開けた瞬間、視線が集まったのに、今日はドアを開けても誰も振り向かない。
少し安心して席に着くと、隣の席の子は教科書を開いて勉強中。
「おはよう」って一応声をかけたけど、反応がない。
もう二度と話しかけてやんない。
怖い人がいたり、朝から勉強してる人がいたり、何だかおかしな学校。
3年間過ごしていけるか、無性に不安になってくる。
期待したり、怖かったり、不安になったり、コロコロと変わる気持ちに、少し疲れを感じながら朝のホームルームを聞いていた。
それが終わるとすぐに前から女の子3人グループが近づいてくる。


