「亜美、俺に守らせてくれないか?ほっとけねぇんだ」 泣きすぎでカラカラになった声を、一生懸命しぼりだす。 「でも」 「頼む」 傲慢で偉そうな伸也さんが、私ごときに頭を下げた。 好きな人に泣きそうな声で 「頼む」 と言われ、頭を下げられれば 「うん」 と言うしかないだろう。 それでも嫌だと言えるほど、私の意志は固いわけではなかったから。 今日から私は伸也さんの女。 眠らない街を仕切る谷沢 伸也の女の一人となった。