「もう帰るのか?」 前方にいる人間は自分と10cmも差のある身長… 同じ17歳の彼の顔を見上げた。 「はい。おつかれさまでした。」 機械的に言い、目線をあわせないようにする。 「おつ!たまにはメールしてくれや」 はっとして再び前方の顔を見上げる。 ニターっと笑い、こちらを見下ろしている。 制服のポッケではバイブが振動していた。 きっとその音にバイトの彼・塩田は気づいたのだろう。