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――小６の夏。

セミの鳴き声が鬱陶しい季節。

隣の家に結衣が引っ越してきた。



当時、登校班というものがあり、
毎朝複数人で一緒に学校まで登校した。


地域ごとの行事などで次第に仲良くなった。

それでも個人同士で遊ぶことはなかった。


　１年も経たないうちに彼女の転校の知らせを聞いた。

元々父親の仕事の都合で転勤が多かったという噂を聞いてはいたので、
こちらも覚悟はしていた。