「ちょっ、沢木!」 「うっお?」 教室へ戻った俺の肩を急につかまれ、倒れそうになった。 目の前に居た正宗を支えにして。 俺は倒れなくて済んだけど、 「いったぁー」 正宗が俺の変わりに倒れた。 「なにすんだよっ、郁!」 「俺じゃなくて、コイツが急に引っ張るから」 俺が指差す先には、同じサッカー部仲間。