【完】TEARS−ティアーズ−



「正宗。ちょっと強引過ぎ。
乃亜が恐がってるでしょ!」



南ちゃんの言葉に、



「えー? 俺、強引だった?
ごめんねー、乃亜ちゃん」



正宗君もそう言ってわかってくれて。

ホッとしたのに。



「あ、てか郁。
乃亜ちゃんと一緒の方向じゃなかったっけ?」

「え? そうなの?
なら、はじめから郁が送ってあげれば良い話じゃない」



って、えええ!
そうなの!?



「あー、そうだな」

「郁と一緒に帰りなよ、乃亜ちゃん」



はっ!?
何でそうなるの!?



「そうね。郁、乃亜のことよろしくね!」



って、えええええ〜〜〜!
南ちゃんまで!



「わぁったよ」



って郁君まで!?



う、嘘でしょ〜〜〜!!!