「正宗。ちょっと強引過ぎ。
乃亜が恐がってるでしょ!」
南ちゃんの言葉に、
「えー? 俺、強引だった?
ごめんねー、乃亜ちゃん」
正宗君もそう言ってわかってくれて。
ホッとしたのに。
「あ、てか郁。
乃亜ちゃんと一緒の方向じゃなかったっけ?」
「え? そうなの?
なら、はじめから郁が送ってあげれば良い話じゃない」
って、えええ!
そうなの!?
「あー、そうだな」
「郁と一緒に帰りなよ、乃亜ちゃん」
はっ!?
何でそうなるの!?
「そうね。郁、乃亜のことよろしくね!」
って、えええええ〜〜〜!
南ちゃんまで!
「わぁったよ」
って郁君まで!?
う、嘘でしょ〜〜〜!!!

