【完】TEARS−ティアーズ−



「高峰さん、頭あげて?」



閉じていた目を開けると、そこには南さんが居て。

言われた通りに頭をあげる。



「ん、いいよ。おろして」



言われる通りにすると、後頭部からひんやりとした感触があって。



「……きもち」



そう声が漏れた。



「氷枕だよ。あ、あと脇に挟んで」



体温計を差し出され、脇へと挟むと、今度は額に冷えピタを貼られて。

加湿器のセットをする南さん。



「南さん……いいお母さんになれますね」



手際の良さにそう言う。


一気に顔を真っ赤にした南さんが、



「べ、別にっ、なりたくないけどっ」



って、照れてるのかな?

そんな姿が可愛くて。


クスクス笑う僕に、


「高峰さん、前髪おりてたら高校生でもアリかもよ」



だなんて。