「へぇー、やっぱり綺麗にしてるんだぁ」
僕の部屋をキョロキョロとと見回す南さんの後を、ゆっくり追いかける僕。
「み、南さんっ。
こういうのは……」
「はいはい。高峰さんはベッドで寝てて」
そう背中を押されただけのに、僕はふらついてしまった。
「あ、ごめん! 大丈夫?」
「ああ、大丈夫です。
ただ、こういうのは……南さん送って行くんで帰りま…」
「そんな体で何言ってるの?
どうせ昨日から何も食べてなんでしょ!?
医者の癖に病気したんだから黙ってベッドで寝てて!」
そう言われて何も言い返せない僕を引っ張るようにベッドへと連れて行き。
女の子にしては少し乱暴な布団の、かけ方。
僕をキッと睨らむと、部屋から出て行く南さんの背中を見つめた。
リビングから聞こえる音が気になるけど。
あまり動きたくないのが本音で。
だけど男の部屋に入るなんて、南さんはどうかしてる。
自分で言うのもなんだけど、相手が僕だったから良かったものの。
他の男なら、どうなるかわからないのに。
世話を妬くのが性格なのかもしれないけど、
南さんはいつか悪い男に騙されるんじゃないかな。
そう考えていたら、だんだんイライラしてきて。
頭痛がもっと酷くなった気がした。

