【完】TEARS−ティアーズ−



「遅くなったんで、ご両親にお詫びもしなきゃですし」



って、はぁぁぁぁぁぁ!?


遅くなったって……。

まだ20時前なんですけどぉ?



「そんなのいらないって、大丈夫だよ!」

「え? でも……」

「まだ20時前だよ? こんな時間で親怒ったりしないから」



もともと家の親は厳しい方でもないし。

バイトの時は家に着くのが22時過ぎとかだよ?

それに今日は、ご飯いらないってメールだってしたし。


お詫びなんてされたら、逆に親がビックリしちゃうよ。



「本当ですか?」

「本当です!」

「あ、そうですか。それならいいんですが……」



あー、ダメだ。

何この真面目の塊みたいな人!


可愛くて仕方ないしっ。


そんな高峰さんを見て、私は大笑いしてしまう。



「南さん、どうして笑ってるんですか?」



オロオロする高峰さんが、また面白くて。

私の笑いは止まらない。