【完】TEARS−ティアーズ−



どんどんゲームは進んで。


だんだん私も慣れてきて。

ついに


--スペア--



「やたっ!」



両手で小さくガッツポーズ。



「南さん! やりましたね!」



立ち上がって喜んでくれた高峰さんと、ハイタッチなんかしちゃって。


高峰さんが満面の笑みで自分のことかのように喜んでくれる姿が嬉しくて。



こんな楽しいボウリングは初めて。



結局、私は100を超える事なく。

微妙な結果。



「楽しかったですね!」



そう笑う高峰さんに



「高峰さん、超上手いじゃん」

「大学の時によくボウリングしてたんですよ」

「えー、そんなのずるいー。初めに言ってくれたらハンデつけたのにぃ」

「あ、これって勝負だったんですか?」

「そういうわけじゃないけど……」



なんとなくのノリで言っただけ?

だから、そんなに真に受けられても困るんだけどなぁ。