《うう……ごめんなさい。
だけど早く郁君に会いたいし……》
って、またコイツは！
毎度毎度言いたいこと言い過ぎなんだって。
「はぁーっ。乃亜」
《……はい》
「今どこ？」
《へ？》
「今どの辺にいる？」
《えっと……もうすぐ駅前だけど》
「いつもの道から来てる？」
《うん》
「わかった。じゃあ、そこからゆっくり歩いて来い」
《うん？》
「俺もそっち向かって歩く」
早く会いたいなんて、好きな女に言われて。
いくら進むのが遅いって言われる俺だって……我慢できるかバカ。
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《うう……ごめんなさい。
だけど早く郁君に会いたいし……》
って、またコイツは！
毎度毎度言いたいこと言い過ぎなんだって。
「はぁーっ。乃亜」
《……はい》
「今どこ？」
《へ？》
「今どの辺にいる？」
《えっと……もうすぐ駅前だけど》
「いつもの道から来てる？」
《うん》
「わかった。じゃあ、そこからゆっくり歩いて来い」
《うん？》
「俺もそっち向かって歩く」
早く会いたいなんて、好きな女に言われて。
いくら進むのが遅いって言われる俺だって……我慢できるかバカ。
