【完】TEARS−ティアーズ−



目の前では、
顔をあげたままワンワンと泣き出した乃亜。


それを周りの女達がコソコソ話しながら見て行く。



「おい、ちょっと乃亜? どうした?」

「だってぇ~。郁っ、くっんがぁぁぁ~」



意味不明な言葉を発しながら泣き続ける乃亜を、人気のなさそうなライトも暗いプリクラ機の中へと押し込んだ。



「おい、落ち着けって。俺なんかしたか?」

「うぐぇ。あたしって……いっ、つから彼女、だったのぉ?」



汚い泣き顔を見せる乃亜に笑いながらも、その言葉が気になった。