【完】TEARS−ティアーズ−



「ほら、取り出し口行けっつってるし行くぞ」



自分のした事の情けなさと恥ずかしさで、カーテンをめくり外に出ようとしたら、俺の斜めに掛けたスポーツバックを掴まれた。


振り返ると、俯いたままの乃亜がゆっくりと顔をあげ、首を傾げる。



「どういう意味?」

「は? 何が?」

「“ラブラブ”ってどういう意味?」

「あー。それは、あれしかなかったから。後は読めなかったし」



仕方ねーだろ。

ちゃんとした日本語なのは、あれくらいだったんだから。


それに“汚友達”はないだろ。



「じゃなくて! あたし達って“ラブラブ”だったの?」

「え、いや。“ラブラブ”ってわけでもねぇだろうけど……ほら、行くぞ」



“ラブラブ”かなんて聞かれて“ラブラブ”です。


って答えれるわけねぇだろうが。

当たり前に考えて。



取り出し口から出て来たプリクラを、着いて来た乃亜に手渡した。