【完】TEARS−ティアーズ−



今ってすげぇ便利なのな。

椅子まで用意されてるし。



男同士で撮るときは、俺はギリギリにプリクラ機の中に入って。

終われば、外で違うゲームをして待ってる。


いつも皆こんな風にしてたのかよ。なんて感心してしまった。



「こんなのでよかったわけ?」

「ん?」



乃亜は、ペンを持って必死に落書中。



「行きたいとこ」

「あ、うん! あたしね、憧れてたんだぁ。
男の子と一緒にプリクラ撮るの」



なんて、またサラッと言ってくれるな。

照れた俺なんかに気付きもせず、乃亜はお絵かきとやらを続ける。



「あ、っそ」

「うん! あ、そっちにもペンあるから郁君も書いてね?」



そう指差された俺の前には、もう一本ペンがあって。


なるほどなー、2人で同時に書いたり出来るわけね。
って、また感心。