【完】TEARS−ティアーズ−



「これっ!」



もう1つ向こうにある普通のゲームセンターにしよう。そう言おうとした時、グッと引っ張られ、気付けばプリクラ機の中。


どこにそんな力があるんだ?

そう思いながらも、あまりの眩しさに目を細めた。



ライトが点いたそこで、着々と準備を進めていく乃亜に、今更別のところはとは言えなくて。


黙ってそれを見つめていると



「郁君、ここがカメラね!」



勢いよく振り返り、俺の隣へと並んだ。