だって、だって、だって!!

それって!!



「郁君! デートみたいだよ!?」



学校帰りに一緒にどこかへ行く約束をするなんて。


デートみたいだよ、郁君。

それって……いいの?



《はぁっ!? お前は……。
んな驚くことねぇだろ》



いやいやいや、絶対驚くとこだよー。

それにデートって言葉を否定しないの?



《あー、とりあえず!
明日の帰り、あけといて》



そう言うと切れた電話。



あたしは携帯を握り締めたまま、
ベッドに倒れ込んでしまった。