「連絡って、メールと電話どっちがいいもんなの?」 「え?」 少し赤くなった郁君は頭を掻きながらぶっきら棒に言った。 「だから、しのっ……乃亜に連絡するのってメールと電話どっちがいいわけ?」 それを見てキョトンとするあたしに、目線だけを向けて、 「あー、何言ってんだ俺。 何もないっ。じゃーな」 って行ってしまったんだ。