「おい、正宗(マサムネ)。 お前食いたかったんだろーが」 そう聞こえてきた声は低くくて。 「知らねぇ女にあげてどうすんだよ」 今のあたしに、その声は悪魔の声にしか聞こえない。 誰? 掴まれた手首から、目線をあげていく。 キッと、その悪魔を睨むと。 そこには。 今朝の……。 転んだところを見られた、男の子がそこに居た。