「え? い、郁君?」



ああ、もう!



「お前、サラッとんな事言ってんじゃねーっつぅの」



何いってくれてんの、まじで。

言えとは言ったけど、誰がそんなハッキリ言えっつったんだよ。



「もしかして、テレてる?」

「うっさい、バーカッ」



そう言い返すも、俺は耳まで熱くて。


篠原と目が合うと、パッと逸らしてしまった。



俺の隣で篠原はクスクスと笑ってて。

そんな篠原を可愛いって思ってしまった俺は、また顔が赤くなった気がした。