「あ゙ー!! なんだよこれっ!」 そう叫ぶように言った後、郁君はしゃがみ込んでしまった。 それについていくように、あたしもしゃがみ込む。 「郁君?」 「……なに?」 少し顔を見せる郁君の顔は真っ赤で。 それを見ているあたしの顔も、赤くなってるはず。 「どうしたの?」 「どうしたって……俺にもわかんねぇよ」 郁君がわからないのに、あたしがわかるわけがない。