「お前……」 そう聞こえてきた声に、あたしの心臓はどんどん速くなる。 「アイツのこと……」 え? アイツって? 高峰さんのことかな? 「あー、いや。何でもない」 ??? 郁君が何を言いたいのかサッパリわからない、あたしは首を傾げた。 「“彼氏”がいないって事がバレたのか?」 「……えっ?」 「アイツとか親に“彼氏”なんて本当はいないって、嘘吐いたのがバレたのかって聞いてんの?」