そんな事を考えていたら、胸の奥がチクッて痛くなった。
そして、正宗が言った
「乃亜ちゃんは可愛いし、南ちゃんは綺麗だし。
あの2人がモテるのよくわかるよねー」
その言葉に驚いた。
「……え? あの2人モテてんの?」
「えっ!? 郁そんなことも知らないの?
あの2人の事、好きな男子多いよ」
「へ、へぇ。で、お前もなんだ?」
「え? 俺?」
うん、と頷くと、正宗は
「郁、いつの話してんの?
今の俺はみっちゃん一筋だよー」
「は?」
誰だよ、みっちゃんって。
「一昨日言ったじゃん!」
「知らねぇよ」
「また俺の話聞いてなかったの!?
一昨日告白されて、付き合い出したって!」
「……はぁ!? なに、お前彼女できたの?」
「そうだよ! もー、最近の郁いつにも増して変だよ!」
「おい。それは、どういう意味だ」
正宗のこめかみを拳でグリグリと締め付ける。
「いだだだだだ……いぐーいだいー」
何を言ってるかわからない正宗。
だけど、どこかでホッとしてる俺が居る。
正宗が篠原を好きじゃないって。

