卒業式の奇跡☆【短編】

あの俊介先輩が、たった3つしかないボタンの1つを私にくれると言ってくれて、それは凄いことで。


私は感動して、しばらく涙が止まらなかった。


「柚愛メアドも聞けば良かったじゃん!そしたらまた会えたかも知れないのに…聞きに行く?」


そう友達は言ってたけど、私はまた行くのも恥ずかしいし、俊介先輩には彼女がいるからって言って行かなかった。


そう…俊介先輩には同じ3年生の彼女がいるから。


廊下から窓を見ると、もう中庭を歩いている俊介先輩が見えた。


彼女と一緒に…。