「――…なんだよ…母さん?」
霞む視界のなか、勝は煩わしそうに髪をくしゃくしゃする。んー…と呟いたときには変な興奮で爆発しそうになった。
ああ、可愛いと思うなんてどうかしてる!
「起きて、起きて、勝。結衣さんが呼んでるよ」
「……んだよ…、ねむ…い…寝かせ、ろ…」
自分がゆすって起こしたもんだから、勝の顔に水滴が落ちた。
ぽたっと。
……と、勝は突然目を見開けた。
「――…は?」
目の前の光景が信じられないみたいで、寝惚けた様子で目をこする。
私がいるなんて、夢にも思わないんだろうな。
一体…どんな反応するの、勝?


