むくっと頬を膨らましながら、周りをキョロキョロするあたし。 ジーッと皆を見ていると、由佳梨と目が合った。 ニヤッと怪しい笑みを浮かべる由佳梨。 …こいつか、やったの。 もーう、ムカつく!! 少しプンプンしながら、さっき飛んできた消しゴムを拾う。 そして由佳梨目掛けて消しゴムを投げようとしたその瞬間、 ――――キーンコーンカーンコーン チャイムが鳴りやがったのだった。