「さっきからそう言ってるんだけど。お前…何気にアホ??」




むちゃくちゃ真面目な顏であたしを凝視してきた、中川拓海。



あーもう!


こんなやつにアホって言われるなんて。



本当最悪。



「アホじゃなーい!!!行けばいいんでしょ、行けば!」


雲一つない空に、あたしの声だけがむなしく響いた。