「失礼いたします。何か用でしょうか。」

「ああ。まあそこに座れ。」

そばにあったソファに座って、少し緊張がほぐれた。

「さて、近所に桜庭高校という高校があるのをしているか?」

「はい。・・・そこがどうしたんですか。」

たしか、公立高校で一般庶民が通う高校だと聞いたことがある。

成績がよくないと入れない高校だとか。

「すごく急な話なのだが・・・お前を、その桜庭高校に転校させることにした。」

「・・・・・・・・え?今、何て・・・?」

ちょっと不可解な言葉が聞こえたような・・・

「今日から、お前は桜庭高校に通うということだ。」

「きょ、今日から!?」

「だから、急いで支度をしろ。制服は一樹が用意する。」

「は、はい・・・」