「ぅぁあっ…………!!」 再び激痛が走る。 手で自分の頭を触ってみると、生温かくて赤い液体。 「くくっ…」 ………………笑った。 濁った目のまま、笑った。 何が面白いの? あんたが亜由那を殺したんでしょ!? …そう言いたかったけれど、もはやその力も残されていない。 瞼が重くなる。 あたしは、ゆっくりと目を閉じた。